2010年10月14日

論語との対話

「子曰く、君子は食に飽くるを求むること無く、居に安きを求むること無し。
事に敏にして言に慎み、有道に就きて正す。学を好むと謂う可き(べき)のみ。」

<訳>
先生がおっしゃった。志ある人は、飽食せず、居る所に楽を求めない。
なすべきことはすぐ行い、言葉を慎み、でしゃばらない。
人の道をわきまえている優れた人に就いて教えを求め、自分を正す。
そういう人こそ「学びを好む人」だということができるのだ。


土光敏夫さんという経営者をご存知でしょうか。


昭和40年代に経営危機に見舞われた東芝を再建し、
その後、経団連会長になった方です。


「メザシの土光さん」と呼ばれたように、質素な生活で知られます。
メザシはイメージづくりのパフォーマンスだったという話もありますが、
暮らしは低く思いは高く、個人は質素に社会は豊かに、を実践された方です。



余談ですが、土光さんの座右の銘「日新」(常に今日を精一杯生きるといった意味か。)という言葉も、
論語とともに四書五経に数えられる『大学』に出てきますね。
私も好きな言葉です。



「事に敏にして言に慎み」という箇所は、耳が痛いですね。
思った時には行動している人間、そして、
言葉が重い人間を目指して努力と工夫を。



同じカテゴリー(高崎良知陶冶館)の記事画像
10月23日「親子で『論語』を読む会」のチラシができました
同じカテゴリー(高崎良知陶冶館)の記事
 ご無沙汰しております (2010-12-20 07:45)
 10月23日「親子で『論語』を読む会」のチラシができました (2010-10-11 21:51)
 論語との対話 (2010-10-01 20:24)
 論語との対話 (2010-09-30 21:23)

Posted by 高崎市の税理士 小澤昌人  at 19:50 │Comments(0)高崎良知陶冶館

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
論語との対話
    コメント(0)